ロッテン・トマトの90%は「批評家が絶賛」という意味?

違います。90%は、数に入った批評家の10人中9人が、控えめにせよ好意的だったという意味です。大半が「まあまあ」と言う映画が、半数が傑作と呼ぶ映画より高い数字になることもあります。

文化と芸術 · 2026-10-07

90%は点数ではなく、賛成した人の割合

ロッテン・トマト(Rotten Tomatoes)は、米国の映画・ドラマのレビューを集めて数字にするサイトです。多くの人はその数字を学校のテストの点のように読みます。90%といえば、テストならほぼ満点です。けれども、この数字が測っているのはそういうものではありません。

サイトの看板の数字は「トマトメーター」と呼ばれます。ロッテン・トマト自身はこれを、プロの批評家のレビューのうち好意的なものの割合だと定めています。数に入るレビューは、どれも二つのラベルのどちらかに振り分けられます。好意的なら「フレッシュ(Fresh)」、否定的なら「ロッテン(Rotten)」です。そのうえでフレッシュの数を数えます。「まあ悪くない」程度のレビューも、「今年いちばんの作品」と絶賛するレビューも、同じフレッシュ1票です。批評家がどれほど気に入ったかは、数字にまったく反映されません。

架空の映画を二本、同じ10人の批評家が見たとしましょう。一本目は、9人が「楽しいけれどすぐ忘れる」と感じ、その控えめなレビューはフレッシュと判定されます。結果は90%です。二本目は評価が割れます。5人が傑作と呼び、5人が失敗作と呼びます。結果は50%です。サイト上では、見たらすぐ忘れる映画のほうがずっと優れて見えるわけです。

基準となる線も同じ考え方でできています。好意的なレビューが60%以上あれば、作品はフレッシュになります。「Certified Fresh(認定フレッシュ)」のバッジを得るには、75%以上であること、一定数以上のレビューがあること、さらにロッテン・トマトが選ぶ「トップ批評家」のレビューが少なくとも5本あることが必要です。どの線も、批評家の気持ちの強さは測っていません。

すぐ忘れる映画は90%、半数が絶賛した映画は50% · 架空の映画二本、同じ10人の批評家 : フレッシュとロッテンのレビューの割合 · 楽しいけれどすぐ忘れる映画 · 評価が割れる映画 · やや好意的、フレッシュ · 否定的、ロッテン · 傑作、フレッシュ · 失敗作、ロッテン · 90% · 10% · 50% · 記事中の架空の例。控えめな賛成も絶賛も、同じフレッシュ1票です。
架空の映画二本、同じ10人の批評家 : フレッシュとロッテンのレビューの割合

「どれだけ気に入ったか」を測る数字は別にある

ロッテン・トマトには、ほとんどの人が見ないもう一つの数字があります。レビューに星の数やアルファベットの評価がついている場合、サイトはそれを平均して10点満点の数字にします。サイトのFAQでは「評価付きレビューの平均(Average of Rated Reviews)」と呼ばれています。評価のついていないレビューは計算に入りません。いまの映画ページの多くでは、この数字は割合の隣に表示されておらず、作品の詳細情報の中を探さないと見つからないこともあります。

多くの人が割合の数字から読み取ろうとしている答えに近いのは、実はこちらです。割合が高いのに平均が控えめなら、多くの批評家が「少しだけ」気に入ったことを示している場合がよくあります。平均が高いのに割合がそれより低いなら、気に入った批評家はとても気に入った、ということかもしれません。ただし、いつもそうとは限りません。平均には評価付きの否定的なレビューも含まれ、評価のないレビューはすべて抜け落ちているからです。

割合は賛成の数、平均評価は気に入った度合い · ロッテン・トマトが作品ごとに出す批評家の二つの数字と、それぞれが数えるもの · 何を数えるか · どのレビューか · どこで見られるか · トマトメーター · 評価付きレビューの平均 · フレッシュのレビューの割合 · 数に入るすべての批評家レビュー · 作品ページに表示 · 10点満点の平均評価 · 星の数やアルファベットの評価がついたレビューだけ · 作品の詳細情報の中だけのことも多い · 平均には評価付きの否定的なレビューも含まれ、評価のないレビューはすべて抜け落ちます。
ロッテン・トマトが作品ごとに出す批評家の二つの数字と、それぞれが数えるもの

どっちつかずのレビューを「賛成」に数えるのは誰か

はっきり賛成とも反対とも言えないレビューはたくさんあります。誰かがそれぞれをフレッシュかロッテンかに振り分けなければなりません。ロッテン・トマトによれば、レビューがサイトに届く道は二つあります。

サイトが承認した批評家は、自分でレビューを投稿し、ラベルも自分で選べます。それ以外のレビューは、サイトの編集チームが読んで、フレッシュかロッテンかを決め、引用する一節を選びます。FAQによれば、評価が中間にあるレビューの場合、チームは「やや好意的」か「やや否定的」かを判断します。チーム内で意見がまとまらなければ、批評家本人に判断を求めます。

そのため、同じ中くらいの評価でも、どちら側にも転びえます。ロッテン・トマト自身のFAQが、5段階で3のレビューがあるときはフレッシュに、あるときはロッテンになる理由を説明しています。同じ評価をつけた二人の批評家でも、自分のレビューをどちら寄りと見るかは違いえます。そして本人が投稿したレビューなら、サイトは批評家の判断に従います。

フレッシュかロッテンかを誰が決めるかは、届き方しだい · ロッテン・トマトが説明する、批評家のレビューがフレッシュかロッテンになる二つの道 · 批評家のレビュー · 承認された批評家が投稿 · サイト側で追加 · 批評家本人がラベルを選ぶ · 編集チームが読んでラベルを決める · 中間のレビュー : チームが「やや好意的」か「やや否定的」かを判断 · チーム内でまとまらなければ批評家本人に聞く · 同じ中くらいの評価のレビューでも、どちら側にも転びうるのはこのためです。
ロッテン・トマトが説明する、批評家のレビューがフレッシュかロッテンになる二つの道

誰に票があるのか、それがなぜ大事か

ロッテン・トマトは批評家を雇っていません。外部の批評家のうち、誰を数に入れるかを決めているのです。応募は年に一度、毎年3月に受け付けられ、サイトの基準と「批評家行動規範」に照らして審査されます。基準の一つは、少なくとも2年間、継続してレビューを書いてきたことです。

数字が人数の割合である以上、レビューが数本増えるだけで、作品が基準線を越えることがあります。米誌Vultureは2023年の調査報道で、2018年のドラマ映画『Ophelia』でそれが起きたと伝えました。初期の試写の後、この作品は13本のレビューで46%でした。2018年10月から2019年1月のあいだにレビューが8本加わり、そのうち7本が好意的で、数字は62%に上がってフレッシュの線を越えました。複数の批評家がVultureに、広報会社Bunker 15から1本あたり50ドル以上を受け取っていたと語りました。これはロッテン・トマトの規則で禁じられています。Bunker 15の創業者は、数字を押し上げるためにレビューを買ったことは否定しました。一方で、自社のリストに載るごく一部の書き手が、映画の作り手がお金を払えばレビューしてもらえる仕組みを設けていたことは、Vultureに認めています。

Vultureはまた、ロッテン・トマトが2018年に批評家の範囲を広げ、フリーランスや個人で発信する批評家、YouTuber、ポッドキャスターを加えていたことも指摘しました。ロッテン・トマトは、数字を操作しようとする試みは容認しないと述べ、この作品を検索結果と大半の出演者ページから外しました。これらはある一件についてのVultureの報道です。加わった好意的なレビューがすべてお金で買われたことも、こうしたことがどれほど広く起きているかも、示してはいません。ただ、誰が数に入るかが、その人たちが何を思うかと同じくらい結果を左右することは示しています。

8本の追加で『Ophelia』がフレッシュの線60%を越えた · Vultureが伝えた、2018年のドラマ映画『Ophelia』のトマトメーターの数字 · 初期の試写の後 · 46 · レビュー13本 · 2019年1月 · 62 · レビュー8本追加、うち7本が好意的 · ある一件についてのVultureの報道。広報会社は数字を上げるためのレビュー購入を否定。加わったレビューがすべて買われたとは示されていません。
Vultureが伝えた、2018年のドラマ映画『Ophelia』のトマトメーターの数字

観客の数字も同じ「賛成か反対か」の仕組み

批評家の数字の隣には観客の数字があり、ロッテン・トマトはいまこれを「ポップコーンメーター」と呼んでいます。作品を好意的に評価した観客の割合で、5点満点で3.5以上をつければ好意的と数えられます。3.5をつけた人と5をつけた人は同じ扱いです。

2019年5月から、米国のチケット販売会社Fandango(ロッテン・トマトの親会社)でチケットを買った観客は、自分の評価に「認証済み(Verified)」の印をつけられるようになりました。対象は米国で劇場公開された条件を満たす映画で、配信作品やテレビ番組は含まれません。認証済みの評価がある作品では、ページにはまずそちらが表示され、ほかの人の評価を見るには「全観客(All Audience)」に切り替える必要があります。そこには、実際に映画を見たかどうかサイトが確認できない人の評価も含まれます。認証済みの評価がない作品では、全観客の数字が表示されます。

その後サイトは、認証済みの数字が90%以上で、認証済みの評価が一定数以上ある劇場公開作品に「Verified Hot」のバッジを加えました。また、数字が表示されるまでに必要なレビューの本数を、作品の興行収入予測によって変えるようにしました。現在、1億2千万ドル以上の興行収入が見込まれる映画は、批評家の数字が出るまでに40本の批評家レビューが必要です。

90%が本当に教えてくれること

正しく読めば、90%は、数えられた批評家の10人中9人が、その映画を少なくとも控えめな「賛成」に値すると考えた、という意味です。測っているのは、批評家がどれだけ広く認めたかであって、どれだけ強く認めたかではありません。広い支持は、批評家が熱愛する映画にも、ただ「感じがいい」と思った映画にも同じように集まりえます。割合だけでは、その二つを見分けられません。だからこそ、多くの批評家が「十分よい」と思う映画が、一部を熱狂させ別の一部を失望させる映画より高い数字になりうるのです。

これは、どこかで数字が操作されたかどうかとは関係ありません。この数字が数えているものが、もともとそういうものだというだけです。批評家がどれだけ気に入ったかは、レビューそのものの中にあります。その一部は平均評価にも表れます。ただしその平均は、評価のついたレビューしか対象にしていません。

ロッテン・トマトの90%は「批評家が絶賛」という意味?ロッテン・トマトの90%は「批評家が絶賛」という意味?90%は点数ではなく、賛成の割合。 · ロッテン・トマトでは、数に入る批評家のレビューをフレッシュかロッテンに振り分け、フレッシュの数を数えます。批評家がどれほど気に入ったかは、数字に反映されません。 · ※ フレッシュ : ロッテン・トマトが好意的と数えるレビューのラベル楽しいけれどすぐ忘れる映画 · 評価が割れる映画 · やや好意的、フレッシュ · 否定的、ロッテン · 傑作、フレッシュ · 失敗作、ロッテン · 90% · 10% · 50% · 50% · すぐ忘れる映画は90%、半数が絶賛した映画は50% · 架空の映画二本、同じ10人の批評家 : フレッシュとロッテンのレビューの割合 · 記事中の架空の例。控えめな賛成も絶賛も、同じフレッシュ1票です。ロッテン・トマトには10点満点の平均評価もあります。 · 批評家がどれだけ気に入ったかに近い数字ですが、星の数やアルファベットの評価がついたレビューだけを、否定的なものも含めて数えます。多くの映画ページでは、詳細情報の中を探さないと見つかりません。 · ※ 平均評価 : サイトのFAQでいう「評価付きレビューの平均」どっちつかずのレビューは、どちらにも転ぶ。 · 承認された批評家はラベルを自分で選び、それ以外は編集チームが決めます。5段階で3のレビューがフレッシュにもロッテンにもなる理由を、ロッテン・トマト自身のFAQが説明しています。観客の数字も、賛成か反対かだけを数えます。 · ロッテン・トマトでは、観客が5点満点で3.5以上をつければ好意的と数えます。3.5をつけた人と5をつけた人は同じ扱いです。90%が測るのは支持の広さで、強さではありません。 · 多くの批評家が「十分よい」と思う映画が、一部を熱狂させ別の一部を失望させる映画より高い数字になりえます。出典 8 : rottentomatoes.com · Rotten Tomatoes, About, rottentomatoes.com · Rotten Tomatoes, FAQ, rottentomatoes.com · Rotten Tomatoes, Critic criteria + 5全文はこちら · polora.ai

Does a 90% on Rotten Tomatoes mean critics think a movie is great?

Alpha · claude-sonnet-5

Here's my read on the manuscript, claim by claim, as participant Alpha. Core mechanism — confirmed, and this is the real story. Rotten Tomatoes' own FAQ states it plainly: "Reviews without individual ratings are not counted in the Average Rating calculation... The Average Rating measures the overall quality of a film or TV show based on an average of individual critic scores. The Tomatometer simply measures the percentage of positive reviews." The About page confirms the binary framing too: "The Tomatometer score represents the percentage of professional critic reviews that are positive for a given film or television show." So the manuscript's headline claim — that 90% is a head count, not a grade — is correct and well-sourced. The 60%/75% thresholds also check out: "When at least 60% of reviews for a movie or TV show are positive, it is considered Fresh and a red tomato is displayed. When less than 60% of reviews for a movie or TV show are positive, it is considered Rotten." Who decides Fresh/Rotten — confirmed. "Our curation process considers these reviews, noting if they are Fresh or Rotten, and our curators choose a representative pull-quote. Tomatometer-approved crit…

Beta · gpt-6-sol

No. A 90% Tomatometer says that about nine in ten *counted reviews* were classified as positive. It does not say critics awarded the movie an average grade of 9/10, or that nine in ten called it great. The manuscript’s two invented films illustrate the distinction correctly: a mild Fresh and an ecstatic Fresh each add one to the numerator. Rotten Tomatoes defines Fresh as at least 60% positive; Certified Fresh requires at least 75%, five Top Critic reviews, and further review-count requirements. (rottentomatoes.com) I agree with Alpha on that central finding, but “the ownership chain is the one factual repair needed” understates what needs checking or changing: - The alternative average exists, but its visibility is not established. Rotten Tomatoes’ FAQ says its *Average of Rated Reviews* averages critics’ numerical or letter grades out of 10 and excludes ungraded reviews. A search-engine rendering of its *The Last Viking* page shows 90% positive, 7.20/10 average. Yet the page content I could open displayed the 90% prominently and did not expose that average. The editor can recommend looking for the ave…

Gamma · gemini-3.1-pro

Here is my assessment of the manuscript's claims, building on what Alpha and Beta have surfaced, and bringing in additional verification from the live web. 1. The core mechanism: 90% is a head count, not a grade The manuscript’s central premise is absolutely correct. Rotten Tomatoes explicitly states that the Tomatometer is "the percentage of professional critic reviews that are positive." A lukewarm positive and a raving masterpiece review both count as exactly one "Fresh." The thresholds (60% for Fresh, 75% plus minimums for Certified Fresh) are also accurate. *Source: https://www.rottentomatoes.com/about* *Premise check:* The premise stands firmly. A 90% measures the *breadth* of approval, not the *depth* of enthusiasm. 2. The "Average of Rated Reviews" exists but requires digging The manuscript is correct that Rotten Tomatoes maintains an average score out of 10 for reviews that include a numeric or letter grade. However, I agree with Beta that we must be careful about implying it is highly visible. My live checks of 2026 Rotten Tomatoes pages show this average is tucked away under "Movie Info" or "Series Info" tabs. Readers have to intentionally look for it. *Sour…

Researcher · gemini-3-7-flash

Claim-by-Claim Verification 1. Core Mechanism: 90% is a head count, not a quality grade * Status: Verified. * Findings: Rotten Tomatoes defines the Tomatometer strictly as the "percentage of professional critic reviews that are positive". The 60% threshold for Fresh and 75% plus minimum review counts (including at least 5 from Top Critics) for Certified Fresh match the site's official methodology. The arithmetic premise holds: lukewarm approval and glowing acclaim count identically toward the percentage numerator. * Source: Rotten Tomatoes — About, Rotten Tomatoes — FAQ. --- 2. The "Average of Rated Reviews" * Status: Verified conceptually; caveat on front-page visibility. * Findings: Rotten Tomatoes maintains an *Average of Rated Reviews* (out of 10), which averages numeric or letter grades and excludes unrated reviews. However, on modern page layouts, this figure is no longer surfaced prominently in the main header beside the percentage, often requiring readers to dig into tab details ("Movie Info"). * Editorial note: The manuscript should clarify that while Rot…

The Arbiter · gpt-6-sol

Round record. Alpha, Beta, Gamma, and the Researcher agree on the central distinction: Rotten Tomatoes defines the Tomatometer as the percentage of counted critic reviews classified as positive, not an average grade. A mildly positive review and a rave each contribute one Fresh review. Thus the manuscript’s invented 90%-versus-50% example works as an illustration, and its premise stands. The site also confirms the 60% Fresh threshold and Certified Fresh’s 75% threshold, subject to additional review requirements. (rottentomatoes.com) The important qualifications and corrections are these: - Strength of opinion: Beta’s objection is the sharpest: “a measure of how safe a film is” overstates what the number proves. Broad approval *can* reflect greatness; 90% alone cannot distinguish enthusiastic acclaim from widespread mild approval. Gamma’s counterclaim that 90%-rated films are *usually* very good was not supported by evidence in this round. - The alternative average: The FAQ confirms an *Average of Rated Reviews* out of 10, but it excludes reviews without numerical or letter grades. Beta and the Researcher could not establish…

The Arbiter's Final Verdict · gpt-6-sol

No—not necessarily. A 90% Tomatometer means 90% of the counted critics’ reviews were classified as positive. It does not mean critics gave the movie an average score of 9/10, or that they thought it was great. A mildly favorable review and an enthusiastic rave each count as one positive review. So 90% tells you there is broad approval, but not how strong that approval is. For that, look at the reviews themselves or Rotten Tomatoes’ Average of Rated Reviews, which covers reviews that include a grade. The Tomatometer explanation confirms the distinction.